5月初めに英ロンドンへの帰国を予定しているヘンリー王子(39)が、滞在中に確執が取り沙汰される兄ウィリアム皇太子夫妻と面会する予定は現時点ではないと英OK!誌が報じた。王子は、がんと診断されたことを3月公表したキャサリン皇太子妃に見舞いのメッセージを送るなど連絡を取っており、兄弟の和解を期待する声もあるが、対面するには時期尚早だと伝えている。

自身が2004年に設立した負傷兵士らのための国際スポーツ大会インビクタス・ゲームの10周年を記念した式典が5月8日にセントポール大聖堂で開催されるのに合わせて帰国する王子は、安全上の理由から妻メーガン妃(42)と2人の子どもたちを同行させるかどうかは明らかにしていない。

英BBCの元王室特派員ジェイ二-・ボンド氏は、がんと診断されて治療中のチャールズ国王もキャサリン皇太子妃も多くの問題を抱える中で今は家族の不和に対処すべき時期ではないと話し、「メーガン妃にとって今できる最も親切な行為は、英国から遠ざかることだろう」とコメント。心からのお見舞いを伝えながらも、しばらくは英国に近づかないことが最善の行動だとの考えを示した。

また、「メーガン妃の存在が和解の動きを容易にするとは思わない」とも話し、妃が帰国した際に集まった人々から受けるかもしれない反応に神経質になるのは当然だと思うと述べ、式典に参加する可能性はかなり低いとの考えを示した。

一方、ヘンリー王子夫妻が子どもたちを連れて一家で帰国すれば、いとこ同士の交流のためにのみ皇太子一家との面会が設定される可能性があるともコメント。しかし、それはかなり先の話であり、ウィリアム皇太子夫妻が現在焦点を当てているものではなく、今回の帰国時に実現する可能性は低いと述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)