俳優中村優一(36)が、19日公開の映画「YOKOHAMA」で総合プロデュースと監督に初挑戦している。このほど、取材に応じた。

生まれ育った横浜を舞台に、不条理な世界を描く3部作「贋作」「横濱の仮族」「死仮面」のオムニバス。「贋作」では出演、「死仮面」は監督に挑戦した。「コロナ禍で『横濱-』のヨリコジュン監督と自主映画を撮って、上映まで自分でやりたくなりました。『贋作』の金子智明監督とは一緒にYouTubeをやっています」。

特殊造形アーティストを題材にした「死仮面」は主演の秋沢健太朗(35)との縁から。「秋沢君の事務所が特殊メークを手がけているんです。秋沢君はさわやかな役が多かったんですけど、一緒に挑戦しようと」。監督挑戦が俳優業にもプラスといい「監督は、自分の考えていることを全員に説明できなくてはいけない。大変でしたが、初めての僕の指揮にみんなが乗ってくれるところがありがたかった。スタッフの気持ちが分かりました」。

また、地元での作品に「結局、人生最初から最後まで横浜にいると思う。楽しいことも、つらかったり悲しかったことも横浜で…。僕の36年の人生の集大成だと思う」と話した。【小谷野俊哉】