桜田ひより(21)が15日、東京・イイノホールで行われた初主演映画「バジーノイズ」(風間太樹監督、5月3日公開)完成披露試写会で全編、関西弁のセリフが難しかったと振り返った。ただ司会から、関西出身でダブル主演のJO1川西拓実(24)から助け舟はあったか? と聞かれると「ないです、ないです」と2度、繰り返し、あくまで独力で取り組んだと強調した。

「バジーノイズ」は、むつき潤氏の同名漫画の実写化作品。今作が映画初主演の川西は、マンションの住み込み管理人をしながら、音楽を奏でることだけを生きがいにしている清澄、桜田は上の部屋に住み、清澄を応援する潮を演じた。桜田は「撮影したのは去年の夏。1つ、1つ、撮っていたものが、1つの作品となって届けられるって素晴らしいと思うし、頑張って撮影、編集したスタッフもホッとしているのではないかと思います」と撮影を振り返り、感謝した。

桜田は、全編に及んだ関西弁のせりふについて聞かれると「台本をいただいた時に、せりふの音源のデータをいただいて、家で練習して、実際に現場で方言指導の方を交えて撮影を進めていきました」と、習得と演技の過程を振り返った。苦労があったか? と聞かれると「全部」と即答。千葉県出身だけに「やっぱり、私は関東出身なので方言(管財弁)は聞きなじみがないので。実際に関西に住んでいる方からして違和感になって、作品に集中できないというのが一番の懸念点。方言だけに意識を置くと演技面がおろそかになるのでバランスを取るのが難しかった」と、当時の心中を明かした。

司会から川西の助け舟があったか? と質問が出た。それを受ける形で、川西が「やっぱり僕の、あの言葉があったから…」と口にしたが、桜田はすかさず「ないです、ないです」と否定し「何なら川西さんも、方言指導を受けていました」とツッコんだ。川西が「染まっちゃったかな?」と続くと、桜田は「多分、東京に染まりましたね」と笑った。

川西も、兵庫県出身だけに「忘れていないですよ、関西魂。(桜田を)見守っていました」と返せば、桜田は「見守ってくれていた面では心強かった」と笑顔で感謝した。