元AKB48/元NMB48で女優の市川美織(30)が18日、セカンド写真集「果汁29%」(玄光社)を発売する。写真集にこめた思いや見どころ、今後の目標について語った。【玉利朱音】

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自身も待望だったという5年ぶりの写真集発売。「コロナの流行などでなかなか撮影が難しく、やっとの思いで出させていただけることになりました」と笑顔。「フレッシュレモンになりたいの」のキャッチコピーでおなじみで、14年には広島レモン大使に就任。初写真集の撮影地は広島だったが、今回はオール北海道ロケを敢行した。

北海道を選んだ理由について「雪にすごく魅力を感じたんです。おいしいものを食べたいって気持ちもありつつ(笑い)」。現地でおいしかったものを聞くと「生ラム!一番感動しました。すごく柔らかくてめちゃめちゃおいしかったんです!」と大きな瞳を輝かせた。

吹雪の中で撮影したショットもあり「荒れた海をバックにしたり…。寒さですぐ鼻が赤くなっちゃうんですよ~」とハードな撮影を振り返った。レトロな街並みでの写真や、サウナで汗を流す姿なども収録されているという。「前作では素に近い感覚の写真が多かったんですけど、今回はそこに加えて『作品としての私』を撮っていただいています」と説明し「アートっぽかったり、ファッショナブルなところもあるので女性にも作品として手に取っていただきやすいかな」。

初写真集「PRIVATE」には自身の代名詞ともいえる「レモン」をちりばめていたが、「今回は封印しました」とにやり。「少しレモンっぽい色の洋服か水着がありますけど…。主張しすぎず、差し色として」と明かした。

30歳を目前に撮影した写真集。タイトルの「29%」に込めた思いについて「29歳の時に撮ったっていう思いを残したくて。発展途中で100%にはまだ遠いけど、でも今の私も見てほしいなっていう意味も込めました」と説明した。「誕生日を迎えて30%になりました!でもこの計算でいくと、100歳にならないと100%にならない…?」とキュートに笑った。

写真集の自己採点をお願いすると「タイトルにちなんで29点とかいったら低すぎるんで(笑い)、129点で!」とにっこり。「(写真家の)川島小鳥さんに約10年ぶりに撮影していただいて、成長した29歳の私を納めていただけてすごくうれしい。思い出の写真たちをアルバムのような感覚で皆さん手にとって楽しんでいただけたら」とアピールした。

今後の展望を聞くと、「前に、30歳になるまでに社長になるって話をしたことがあるんです。全然なっていないんですけども…(笑い)」といい「経験を生かして何かを作る人、生み出せる人になりたいんです」と語った。

自身の体形を生かした低身長向けアパレルのデザインにも挑戦し「ニーズを狭めるって大切なことだけど難しいんだなって改めて気付いた」と語った。音楽活動にも励み、「瀬戸内レモン大使」にも内定するなど幅広い分野で活躍中だ。

30歳という区切りの年。これからも飽くなき挑戦心で新境地を開拓する。「興味のある美容のお仕事にも挑戦できるよう、発信力を付けたい。新しく始めたことをしっかり構築して、皆さんに知ってもらえるようになれたらいいなと思っています!」と意気込んだ。

◆市川美織(いちかわ・みおり)1994年(平6)2月12日生まれ、埼玉県出身。10年にAKB48研究生として加入。13年からの兼任を経てNMB48に移籍し、18年にグループ卒業。23年から3人組レトロポップユニット「FANCYLABO」メンバー。血液型O。