SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は25日、公式サイトで、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題について先月英BBCが放送した番組の中で、東山紀之現社長のインタビューが編集により「実際の東山の発言の趣旨とは異なって放送」されたとして、同局に抗議し謝罪を要請する文書を送付したことを明らかにした。

インタビューで「なるべくなら誹謗(ひぼう)中傷はなくしていきたいと僕自身も思っています」と発言した部分を放送内で省略したことで、東山社長が「誹謗(ひぼう)中傷を助長している」と批判を受ける状況になったと指摘。「東山の発言を意図的にゆがめて放送し、視聴者の印象を操作しようとするものであると言わざるを得ず、大変遺憾に存じます」とした。

また、SMILE-UP.は、同社で被害補償業務にボランティアで協力している性被害の被害者と、BBCの担当者による面談に応じたことを明かした上で、被害者のプライバシー保護などのため、面談の事実や内容については放送しないよう約束を取り交わしたと説明。だが実際には面談の内容が放送され「約束違反」であるとも主張した。