櫻坂46の四期生オーディションで佐藤愛桜(ねお=18)が日刊スポーツ賞に輝いた。ここ2年ほど櫻坂46を取材する機会に恵まれてきたが、多くのメンバーが口にするのが「先輩後輩の壁がない」ということ。今年4月に新加入したばかりの佐藤にも、先輩メンバーとの関わり合いについて聞いてみた。

楽屋でもあまり期で固まらず、後輩のライブのリハーサルに先輩が直接差入れを渡しにいったり。そういった心温まるエピソードを櫻坂46の取材で耳にすることが多い。4月に加入した四期生9人は、先日行われた全国ツアーのドーム公演で全体ライブに初出演。舞台裏では早速、先輩メンバーとの交流を深めているという。

佐藤は「東京ドーム公演では結構先輩方とお話しする機会がありました。ケータリングでアイスを出していただいた時は、向井純葉さんが『作るで~』って言って、四期生全員に作ってくださったんです」とうれしそうに明かした。

さらに「メークで座ってるときに、森田ひかるさんが(四期生楽曲)『死んだふり』の衣装を触って『意外と分厚い生地なんだね』って話しかけてくださったり。なかなか自分から話しかけにいけないので、そういうちょっとしたコミュニケーションをとってくださるのがすごくうれしかったんです」と笑顔を見せた。

記者自身も話を聞いて印象深かったのが、リハーサルを四期生が見学していたときの出来事。四期生全員で床に座って先輩メンバーのパフォーマンスを見学していたところ、「田村保乃さんが『お尻痛くない?』ってすごく気にかけてくださったんです。そしたら谷口愛季さんが『腰痛めると良くないから』って言って椅子を四期生全員分持ってきてくださり、逆に先輩方が床に座られたんです」。

今年のグループの全国ツアーのドーム公演では、序盤のMC以降、本編最後まで2時間以上ぶっ通しでパフォーマンスするハードな構成だった。当然準備やリハーサルも大変なものになるが、そんな中でも自らを後回しにして後輩を一番に気遣える先輩がいる。本人たちにとっては何てことない日常かもしれないが、改めてメンバーらの人の良さに尊敬の念を抱いた。

佐藤も「先輩方の方が絶対に疲れているのに、ずっと私たちのことを気にかけてくださったんです。優しさが想像以上すぎました。こんなに優しい先輩がいるんだってくらい、すごく皆さんお優しいんです」とほおを緩ませた。「本当に温かいグループなんだなって、加入して改めて実感しました」と力を込めた。

昨年秋に三期生の小島凪紗を取材させてもらったときも「何より先輩方がすごく優しいんです。先輩方にしていただいたことを四期生にしてあげられたら」と語っていた。先輩は後輩を優しさで包み、それを受け取った後輩がまた次の代に思いやりを届ける。優しさの循環がグループをさらに大きく、強く進化させていくのだろう。【玉利朱音】