漫才日本一を決める「M-1グランプリ2025」決勝が21日、テレビ朝日系で全国生放送された。
大会は4分間の漫才をルールに掲げている。同日に行われた敗者復活戦では規定のネタ時間から15秒超過したら警告音が鳴り、30秒超過で強制終了するが、決勝では警告音が鳴らないシステムになっている。漫才の尺が微妙に採点やパフォーマンスに影響を与えていた。
日刊スポーツは決勝で披露された13個の漫才を計測した。最長は真空ジェシカの4分57秒で、最短はママタルトの4分1秒。平均は4分28秒だった。
漫才の尺に大きく影響が出たコンビが2つある。5年連続決勝戦進出の真空ジェシカは長尺4分57秒の漫才が影響し、1点差で最終決戦進出を逃した。
真空ジェシカは5番手登場。つかみで、川北茂澄がいきなり「足コキ元気教室です」と切り出し、奇襲を仕かけた。相方のガクが慌てて「バカが。THE Wの時の後藤(輝基)さんの言い間違え」とツッコミを入れた。ツカミ部分を手厚くし、844点。最終的に845点をたたき出したドンデコルテに差される形となった。
審査員の博多華丸・大吉の博多大吉は95点をつけた上で「ネタ時間が人よりちょっと長めだったんで、もうちょっとドンといけば点数つけられた」と講評。結果、漫才の尺がもう少し短ければ加点が望めていた。
9番手で登場した豪快キャプテンは839点で6位。漫才の尺は4分7秒だった。審査員のナイツ塙宣之は93点をつけた上で「緊張してのか、2人のいいところって対話になるんですよ。ちゃんと相手の話を聞いて、こっちを話すのができるコンビなんですけど。今日はM-1で4分だから、聞く前に行きすぎちゃってテンポが早くなってた」などと指摘した。
大吉は昨年のM-1後に配信されたTBSポッドキャスト「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」で漫才のネタ時間について言及。審査する際、ストップウオッチを持参して審査していると明かした上で、昨年の最終決戦の3組中、2組が1分弱超過していたことを指摘した。
「真空ジェシカが決勝のネタで4分52秒やって、大幅に超えてたの。令和ロマンも4分50秒やったの。で、バッテリィズは3分50秒だったの。(ネタを)見ながら、バッテリィズは面白かったけど、なんか食い足りないなと思ったけど、それは当たり前の話で内容量が違ったんよ、1分」と苦笑い。続けて「4分のルールに基づくなら4分50秒は反則かもしれんけど…僕が気にするほど本戦って、時間のことあんま気にしてないんだよね。なぜならやっぱ、テレビショーやから」と説明した。
さらに「敗者復活までは総合格闘技のルールでやってて。でも、決勝だけはプロレスルールの採用なのね。これはもうヤラセとかいうことではなく、カウントの入れ方がなのよ」とも話した。
◆全出場コンビの漫才の尺(日刊スポーツ調べ。マイク前に立って発声した瞬間から計測)※登場順
▽ファーストラウンド
(1)ヤーレンズ 4分34秒
(2)めぞん 4分33秒
(3)カナメストーン 4分33秒
(4)エバース 4分34秒
(5)真空ジェシカ 4分57秒
(6)ヨネダ2000 4分47秒
(7)たくろう 4分21秒
(8)ドンデコルテ 4分7秒
(9)豪快キャプテン 4分7秒
(10)ママタルト 4分1秒
▽最終決戦
(1)ドンデコルテ 4分44秒
(2)エバース 4分21秒
(3)たくろう 4分17秒



