3回の宇宙飛行経験を持つ元宇宙飛行士の野口聡一氏(60)が24日、東京・都立駒場高校で、「こどもスマイルムーブメントアンバサダー 野口聡一さんによる特別授業」を開催した。
「こどもスマイルムーブメント」とは、東京都が推進する、子供を大切にする機運を高めるために官民一体でさまざまなアクションを展開するプロジェクト。
この日、野口氏は1年生と2年生の生徒合計約700人に向け、自身の宇宙飛行士としての経験を交えて自己との向き合い方を話し、また、感情・思考を深める問いかけを行った。
野口氏は生徒に、「人生を変えた出来事」「『あなたらしさ』や強み」「『あなたらしさ』や強みを生かしてこれからどんな挑戦をしたいか」の3点を投げかけた。
代表して回答した1年生は「テニス部に入ったことがきっかけで挑戦する楽しさを学び、興味を持ったことをやってみるという強みが生まれた」と話し「人によっては小さなことに聞こえるかもしれないけど、大切なきっかけになった。その経験を生かして将来は世界を旅するという大きな挑戦をしてみたい」と掲げた。
堂々とした発表を聞いた野口氏は「自分から外へ出て行くのが恥ずかしい人が多い年代だと思うけど、殻を破るとできることが増える。頑張ってください」と笑顔で応援した。
生徒からの質問に答えるコーナーでは「H3ロケットが打ち上げ失敗しました。野口さんなら開発者にどのように声をかけますか?」と問われた。考えながらも「まさしく挑戦をしているので、防げないところはあるかと思う。失敗はもちろん残念ではあるけれど、大事なことはこれから人類が宇宙に行くために、事故から学んで同じ失敗がないようにすることで少しずつ安全になっていくこと」と回答した。
さらに「挑戦の最初の一歩を踏み出す原動力は何ですか? 」と聞かれると「挑戦という言葉が重ければ、明日も今日と同じ自分で良いのか(に置き換える)」と回答。生徒が重く捉えないように「ちょっと良くなる自分を想像して、そっちに寄っていこうと。プレッシャーに感じることはなくて、皆さんの日々の活動は挑戦」と優しく背中を押した。
最後に「自分だけで解決しないことは、他人とのコミュニケーション、その関係の中で突破口を見つけていくことが大事。今日とちょっと違う明日にって半歩踏み出す、踏み出そうと足を上げるだけで十分変わっていける。1歩1歩、進んでもらえればいいかと思います」と高校生へメッセージを送った。



