俳優大村崑(94)が24日、大阪・住之江警察署の一日署長に就任し、すみのえ舞昆ホールで行われた委嘱式とトークショーに出席した。

芸能人としては日本最高齢の一日署長という。94歳になったが、スタスタと歩いて壇上に上がり、スクワットやゴムチューブを使った柔軟を見せるなどジムで鍛えた健康を披露すると、会場に集まったシルバーからは「すごいな」「若いな」とため息がこぼれた。

過去に消防署長を務めた際、はしご車で高所に上げられ「高所恐怖症で怖いし、水がかかって帰ってから風邪をひいた」と嫌な思い出しかなく、“署長”と名のつくものに抵抗があったが、警察官の制服に身を包むと「身が引き締まった。日本人に生まれてよかった。冗談も言えないし、ギャグもかませないが、武士みたいな気持ちになった」と目尻を下げた。

トークショーでは「60歳を過ぎたら明るい話をする。笑わせてくれる人と付き合う。怒るような人とは付き合わない。僕をいじめたやつはみんな死んだ。僕を助けてくれたのは森繁久弥だけ。メガネを7つくれて、今かけているのも森繁のメガネ。長生きしようと思ったら、自分の好きな人のものを体につけると良い。元気のもとになる」と長生きの秘訣(ひけつ)を話した。

大阪は自転車ヘルメット装着率7・2%と全国ワーストとあって、「大事な体ですから自分で守らないと。体を鍛えるのはいいけど、外で命を落とすと大変。ヘルメットをかぶって交通ルールを守って」と呼びかけた。