歌舞伎俳優市川海老蔵(33)が昨年11月に暴行を受け重傷を負った事件で、傷害罪で起訴された伊藤リオン被告(27)の初公判が18日、東京地裁で開かれた。昨年12月の会見で海老蔵が否定した、元暴走族リーダーらに対する執拗な飲酒強要、挑発行為もあったことを、検察、弁護側の双方が認めた。弁護側と証人出廷した元リーダーは、海老蔵が吸い殻の入った灰皿にテキーラを入れて飲むように強要し、先に暴力行為をしたなどと主張。検察側も供述調書から「被害者(海老蔵)が灰皿に酒を入れ、飲めと言った」という部分を紹介した。伊藤被告は起訴事実を認めたが、海老蔵のこれまでの主張が「欠席裁判」で否定された。

 また、海老蔵が元リーダーと「初対面」と主張したことも否定。「3年ほど前に初めて会った。後輩に酒を強要し、口論になったのでいい印象がなかった。去年くらいに知り合いの俳優の伊藤英明さんを通して電話で話しました」。事件当日も避けていたが、店長の顔を立てて同席したと証言した。