俳優佐藤隆太(31)が28日、主演するテレビ朝日系スペシャルドラマ「光る壁画」(10月1日午後9時)のPR会見を都内で行った。内視鏡の前身となった“胃カメラ”を、世界に先駆け開発した日本人技術者たちの感動ストーリー。ドキュメント小説で独自のジャンルを築いた作家吉村昭氏の同名小説を元にドラマ化した。

 舞台は戦後の復興期。戦争で仲間を失い絶望感にさいなまれていた主人公が、不可能とも言われた医療機器の開発に没頭することで、生きる希望を見いだして行った。折れない心で困難立ち向かう主人公を熱演した佐藤は「戦争で大切な仲間を亡くした。絶望の中、奇跡的な開発を全うすることで、再起することができた。(主人公には)誇らしく、勇気付けられた。この作品から日本人の底力を感じた」と達成感に浸った。

 主人公を支える妻を加藤あい(28)が演じた。ぶつかり合いながらも二人三脚で歩む夫婦再生の物語でもあり、「(妻について)とても強い女性だと思う。見習いたい」と加藤。佐藤とは初の夫婦役共演だったが、「大事な場面でふざけるので困った」とこぼしていた。中村俊介、萩原聖人も出席。