歌手西郷輝彦(67)が4日、川崎市教育文化会館で、舟木一夫(69)三田明(66)とともに3人で出演する全国ツアー「青春歌謡BIG3スペシャルコンサート」初日を迎えた。

 開演前に報道陣からの取材に応じたが、自身が代表を務める所属事務所の金銭トラブルについて、明言はしなかった。

 昨年9月、給料未払いを訴えた事務所スタッフが裁判所に西郷のギャラ差し押さえを請求するなどの騒動が発覚。昨年10月に東京地裁で第1回口頭弁論が行われ、現在も進行中だ。この日、西郷は騒動の進捗(しんちょく)を聞かれ、「ちゃんと進んでいますよ」とだけ答えた。

 3人の中でただひとり孫がいる西郷は、「おふたりとも、どうしちゃったの?」とからかった。舟木は「子どもに聞いてくれよ」と苦笑いし、「だめだよ、この人(三田)のところなんか子どももいないんだから。夫婦そろってお酒ばっか飲んでいるから…」とジョークを飛ばした。

 ライブでは、舟木が「高校三年生」、西郷が「星のフラメンコ」、三田が「美しい十代」とそれぞれのヒット曲を披露。舟木は「3人そろって202歳です。3人が歌と一緒に好き勝手なことをしゃべる宴会と思って楽しんでいただきたい」とアピール。ツアーは12月21日の大阪・新歌舞伎座まで50公演を行う。