大阪・通天閣の地下劇場で活躍した歌手叶麗子(51)が19日、大阪・道頓堀の劇場「道頓堀ZAZA」に登場。通天閣の劇場が昨年6月に閉鎖されて以来の歌謡ショーで、ヒット曲「夫婦(めおと)みち」などの演歌を熱唱、100人以上の観客を喜ばせた。

 叶は1988年デビュー。96~97年放送のNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」では、自身をモデルにした演歌歌手オーロラ輝子が話題になるなど、「通天閣の歌姫」として人気を集めた。

 その後、経営悪化で通天閣の劇場は閉鎖。叶も体調を崩したことで舞台から遠ざかっていたが、今秋になって道頓堀での公演が具体化。作詞・作曲家の中村泰士氏(75)のプロデュースで準備が進められた。

 叶は通天閣やキャベツの飾りを頭に載せて舞台に現れ、ファンは大喜び。公演後「新人の時のような気持ち。外国からの観光客も多い道頓堀という場所で頑張りたい」と話した。