ロックバンド、ハウンドドッグの大友康平(52)が5月に発売予定の新アルバムに対し、同バンドの元メンバーの八島順一(52)らが反対の意向を示していることが24日、分かった。大友はハウンドドッグの過去のヒット曲を収録する予定だが、メロディーメーカーの八島は楽曲を管理するグランドマザーミュージックビジョンを通し「私の曲についてはやって欲しくない。今はNO」。「ff」「ONLY

 LOVE」を作曲した蓑輪単志(48)も「八島さんと同じ気持ちである」としている。

 2人の意向は、既に同アルバム制作を担当するレコード会社に文書で伝わっており、同レコード会社では「制作上の理由で、アルバムの発売を延期します」とコメントした。大友は、5月にJ-POPカバー集を発売する予定で、2枚のアルバムを並行して作業していたが。

 大友は現在、前所属事務所「マザーエンタープライズ」からコンサート出演義務違反による債務不履行などで損害賠償請求訴訟を起こされ係争中。蓑輪からは、ハウンドドッグのメンバーに戻すことなどを求める訴訟を起こされている。

 2人の意向は法的拘束力はないが、楽曲を管理するグランドマザーは「発売を強行されるケースでも、両作家には『編曲権』『同一性保持権』があり、発売されたアルバムの音源に対する可否を判断することができると考えている」とけん制した。森進一(60)の「おふくろさん騒動」のように、作家の意に反するアレンジになっていた場合は、再び騒動になる恐れがある。大友が発売する新アルバムの行方が注目される。