7日に自殺した俳優船越英一郎(49)の妹、平野洋子さん(享年47)の葬儀・告別式が11日、静岡県熱海市の保善院で営まれ、平野さんと親交があった松沢成文神奈川県知事ら約150人が参列した。

 船越は妻で女優の松居一代とともに参列客に応対し、気丈にふるまった。喪主を務めた平野さんの夫が「彼女の人生は幸せでした」とあいさつすると、船越は遺影を持ちながら何度も大きくうなずいた。「妹を静かに送りたい」として取材に応じることはなかったが、出棺時も妹の遺影をしっかりと抱えたまま、車中から取材陣に頭を下げた。葬儀終了後は悲しみを癒やす間もなく、仕事先の京都へと向かった。

 平野さんは俳優で父の故船越英二さんと母親が神奈川県湯河原町で営んだ旅館「旅荘船越」を継ぎ、経営者兼おかみとして腕をふるっていたが、うつ病を発症。1度は克服し、闘病生活を基にした著書「梅一夜」が話題になり、テレビなどにも出演していた。しかし、同病が再発したことから、昨年10月末に旅館を閉鎖し、治療に専念していた。

 [2010年2月12日8時3分

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