三浦友和(60)百恵さん(53)夫妻の長男三浦祐太朗(27)が、ソロ歌手デビューすることが19日、分かった。松山千春(56)のデビュー曲「旅立ち」(8月1日発売)を歌う。これまで続けてきたバンド活動は休止しており、同曲でソロ活動に打って出る。松山の自伝的小説の舞台化「旅立ち~足寄より~」の主演も射止めており、偉大な先輩のバックアップを受け、飛躍を目指す。

 芸能界屈指のサラブレッドが、大きなチャンスを得た。祐太朗が歌う「旅立ち」は、松山が77年に発表したレコードデビュー曲。今もファンの間で人気を誇る名曲だ。松山の曲はこれまで多くの歌がさまざまなアーティストによってカバーされているが、「旅立ち」は松山にとって思い入れの深い曲で、誰も歌うことはなかった。祐太朗が、松山の自伝的小説「足寄より」の舞台化「旅立ち~足寄より~」(7月30日開幕、東京・草月ホール)の主演として、松山千春を演じることが決まり、同曲カバーによるソロデビューに話が発展した形だ。祐太朗は「光栄です。ものまねではなく、三浦祐太朗の『旅立ち』を精いっぱい歌いたい」と意気込んでいる。

 祐太朗は08年、ロックバンドPeaky

 SALT(ピーキー・ソルト)のギター兼ボーカルとしてデビューを果たした。三浦友和と百恵さんの長男の芸能界入りとして、大きな話題を集めた。シングル3枚とアルバム1枚を発表したが、メンバー内で方向性の違いが生じたこともあって、バンド活動は10年に休止。祐太朗はソロ歌手として音楽活動を続けることを目指していた。

 そうした状況の中で、活動の幅を広げようと、松山のデビュー35周年を記念した舞台「旅立ち~足寄より~」のオーディションに参加した。両親には明かさないまま参加したオーディションで見事グランプリを射止め、松山から大きな期待を寄せられていた。

 祐太朗にとって「旅立ち」は、文字通り門出の作品になりそうだ。

 カップリングには祐太朗のオリジナル曲を1作品収録するほか、松山のヒット曲「季節の中で」もカバーする。同曲は78年、三浦と百恵さんが共演したグリコ「アーモンドチョコレート」のCM曲として使われた作品。縁の深い同曲を祐太朗がどのような歌声でよみがえらせるか注目される。

 ◆三浦祐太朗(みうら・ゆうたろう)1984年(昭59)4月30日、東京都生まれ。中学時代に同級生のキミヒデ、コセンとバンドを結成。02年、後輩のスヤマが加わり「Peaky

 SALT」結成。07年2月にプロとして本格始動。08年11月「イトシセツナナミダ」でCDデビュー。好きなアーティストは斉藤和義。血液型A。