新人女優三根梓(20)が、テレビ朝日系スペシャルドラマ「死と彼女とぼく」(9月21日午後11時15分、一部地域を除く)の主演に決まったことが23日、分かった。死者の姿が見え、声も聞ける特殊能力を持ち、苦しみを分かち合う少女を演じる。

 今年デビューし、5月にはファッション雑誌「non-no」の専属モデルとなり、6月公開の映画「シグナル~月曜日のルカ~」では映画初主演も果たした。新人では異例のハイペースで大役をこなし、今回はドラマ初主演。依頼を受けた際、「私自身はそういった経験がないので戸惑いました」というが、「せっかくのチャンス。頑張ろう!」とすぐに切り替えた。その上で「単に『死者と話せる』ではなく、彼らの『助けを求める声』に耳を傾け、痛みや苦しみを理解できる役作りをしていきたいです」と話した。

 早大政経学部に現役合格し、順調に単位を取り続け現在3年生。その中で女優業もこなす。船津浩一プロデューサーは「今、最も活躍が期待される新進女優。彼女自身が透明感あふれる繊細な感性を持ち合わせている」と絶賛する。収録は近くスタート。高校卒業以来約2年半ぶりに制服を着る三根は「着替えて鏡を見た時、まだいけるなと思いました」と笑い、初主演ドラマの収録を心待ちにしている。

 ◆三根梓(みね・あずさ)1991年(平3)12月21日、佐賀県生まれ。高校卒業後に上京して現在、早大政経学部3年生。特技は小学3年から高校3年生まで続けたバレーボール。家族は両親と弟。好きな映画は「いま、会いにゆきます」。164センチ。血液型A。