お笑いコンビ「ザッケルゥ~ニィ」の原大悟(24)がピン芸人として再出発することが24日、分かった。既にコンビは11月末に解散しており、ザッケルゥ~ニィ原として今月26日のピン芸人日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」1回戦に参戦する。

 原は、日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)の長男。サッカーの競技経験もある。日本代表ザッケローニ監督の承諾を得てコンビ名を「ザッケルゥ~ニィ」として活動。父博実氏やサッカー日本代表をブログでいじる芸風が話題を呼んだ。ロンドン五輪期間中には博実氏と連絡をとり、本紙に代表チームの「極秘情報」を寄せる連載にも登場。それから4カ月、コンビはひっそりと解散していた。

 五輪後、サッカー関連イベントや舞台などに声がかかり、11月23日に横浜で行われた韓流スターと日本のタレントがサッカーで対戦した試合にも出場。その後も「サッカー芸人」としての活動を熱望したが、相方の関根和亮との間にお笑い観や方向性にズレが生じて解散した。

 コンビ時代、ネタは関根が作っていた。原は今、1人でサッカーネタを作っているという。「オヤジの名前で世に知られたのだから普通のネタは求められていない。サッカー芸を極めたい。ピン芸人でいくしかない」と覚悟を決めている。コンビ名としてザッケローニ監督から認められた「ザッケルゥ~ニィ」を使ってもいいか悩んだが「名前のおかげで取り上げられた。自分に実力がないのは分かっている。腹をくくってやるしかない」と芸名にそのまま残すことを決意した。【村上幸将】

 ◆ザッケルゥ~ニィ原

 1988年(昭63)8月3日、東京都生まれ。父博実氏は元サッカー日本代表。東京学芸大でDFとしてプレーしたが、1年で限界を感じて退部した。芸人を目指して08、09年のM-1グランプリに挑戦したがいずれも1回戦敗退。11年9月に関根和亮と「ベイビー」結成。博実氏の口添えで日本代表ザッケローニ監督の許可を得て4月に「ザッケルゥ~ニィ」に改名した。180センチ、血液型A。