元フジテレビのアナウンサーで、現在は弁護士の菊間千乃さん(41)が結婚したことが4日、分かった。この日、婚姻届を提出。相手の男性は早大時代の同級生で、一般企業の会社員(42)という。2007年(平19)に同局を退社し、1日15時間の勉強を積み重ねて司法試験合格。男性との交際は、「弁護士になる」という夢をつかんだ後の昨年から始まり、約1年でのゴールインとなった。

 山あり谷ありの人生を送ってきた菊間さんに春が訪れた。男性は菊間さんの早大時代の同級生で一般企業に勤務する会社員。関係者によると、2人は1年ほど前、約10年ぶりに再会。それをきっかけに、互いの距離を縮めるようになり、間もなく交際に発展したという。挙式と披露宴の日程は未定という。

 婚姻届提出後、日刊スポーツの取材に応じた菊間さんは「まだ実感がわきませんが、周囲の方々が祝っていただき、ジワジワとうれしさがこみあげてきています」と話した。更新したブログでも、幼い時から好きだったという絵本を引き合いに出して結婚を報告。黒と白のうさぎが「互いにいつもいつも、いつまでも一緒にいようね」と誓い、森の動物たちに囲まれて結婚式をする物語を紹介の上、「このたび、ようやくそんな風に思える方に出会えて、本日、無事入籍をいたしました」「残りの人生、最高のパートナーと、さらにさらに楽しく力強く歩んでいきたいと思います」などと記した。

 菊間さんは95年にフジテレビに入社し、バレーボール中継や「発掘!あるある大事典」などに出演し、明るく爽やかな看板アナウンサーとして活躍した。一方で、98年には生放送中に、ビルの5階から転落し重傷を負う事故にも遭った。05年には目指すジャーナリストに役立てようと社員のままロースクールに入り、弁護士を目指した。睡眠時間1時間、1分を惜しみ、おにぎり1個の食事で勉強した。07年に同局を退社し、勉強に専念。10年に2度目の挑戦で司法試験に合格した苦労人だ。

 司法修習を経て12年1月から弁護士活動をスタート。当時、菊間さんは「今は周りにいる人や、目の前にいる人を元気にしていく方が、自分に向いてると思っています」と語っていた。言葉通り、依頼人を元気にしていくことを目標に活動する日々だが、一番近くにいる伴侶を元気にしていく責務も加わり、この日も「仕事に家庭に頑張りたいと思います」と話した。