<連載「気になリスト」(66)>

 日本テレビ系「情報ライブ

 ミヤネ屋」をご覧になっている方は、気になっていることだろう。事件現場、裁判所、極寒地、佐村河内守氏の実家、大雪に見舞われた都心…日々違う現場でリポートを続ける「ナカヤマさ~ん」のことを。

 司会の宮根誠司アナウンサーが「カ」にアクセントを入れて呼ぶ中山正敏リポーター(46)は、リュックサックを背負って東京・築地にある日刊スポーツ本社にやってきた。「いつ極寒の地に飛ばされてもいいように、ヒートテックやらダウンを入れて持ち歩いています」。番組が休みの週末も要請があれば出動する。家族と買い物中に呼び出されて事件現場に向かったこともある。極寒リポートでは服を脱いでムキムキの体を見せたことも。ネット上では「ナカヤマさんの体がすごい」と話題になった。

 「宮根さんから『脱ぎたがりか!』と突っ込まれています。草野球で矢のような送球を投げたくてジムで体を鍛えるようになりました。それでは肩が強くならないと後で知ったのですが、仕事上での個性になるなんて驚いています」

 文字通りの異色リポーターだが経歴も異色だ。高校卒業後、大手スーパーに就職も1年で辞め、アルバイト生活を続ける中、23歳で結婚披露宴の司会をすることに。「人前で話すことが好き」で事務所に入り、計2000組以上の披露宴を担当した。ナレーション、実況の仕事も入り始め、02年に日本テレビ系「ザ・ワイド」(07年9月28日終了)のリポーターに。「ミヤネ屋」も全国放送になる前から出演していた。「キャリア的に珍しい存在ですが、宮根さんに突っ込まれ、街でも声を掛けていただけるようになりました。番組と宮根さんに感謝です」。

 宮根アナからは、藤村幸司リポーター(49)との「仲の悪さ」も突っ込まれているが「藤村さんは年上でアナウンサーとしても実績のある方。敬意を持っていますが、やっぱり負けたくはないですね」。今月25日で47歳。鍛えた体にムチを打ち、これからも全国を飛び回る。【柳田通斉】

 ◆中山正敏(なかやま・まさとし)1967年(昭42)3月25日、神奈川県生まれ。県立田奈高卒。アルバイト時代には東京ディズニーランドで「ジャングルクルーズ」のキャストも経験。「『ミヤネ屋』以外の仕事もしたいです。オファー待っています」。圭三プロダクション所属。家族は妻と2女(中3、小6)。