ロックバンドL’Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)が22日、東京・国立競技場ライブを開催した。同所公演では過去最大の8万人を動員。前日21日と合わせ約16万人がパフォーマンスに酔いしれた。

 「国立、始めようぜ!」。2曲目「SEVENTH

 HEAVEN」を歌った後、ボーカルhydeが叫んだ。8万人とカウントダウンを行い、聖火台に火をともした。同バンドの国立ライブは、12年5月以来2度目。その間、大規模な公演は行っていない。国立も今年夏から、改修工事に入る。「ただいま。最後の国立なので、悔いのないように燃え尽きたい。一緒に暴れようぜ!」。hydeの呼びかけに沸いた。

 100台以上のプロジェクター(映像投影装置)を使って特製ポンチョを着たファンを照らし、幻想的な「プロジェクションマッピング」を展開。ソチ五輪閉会式で132台が使用されたといい、国立にふさわしい五輪級の演出もあった。

 12年には、世界10カ国14都市を訪れたツアーを成功させており、この日のライブは米国や英国、ブラジルなど7カ国20都市で同時生中継された。

 終盤には新曲「EVERLASTING」を披露して8月13日に発売することも発表。hydeは「完成したかっこいい国立でやれたらいいね」と新たな夢も語った。全23曲を歌い終えると、2000発の花火が夜空を彩った。ラルク最後の国立は、華やかに盛大に幕を閉じた。【大友陽平】