テレビ朝日系「報道ステーション」キャスターを務める古舘伊知郎(59)が、単独トークライブ「トーキングブルース」を11年ぶりに復活させることが6月30日、分かった。10月18日に東京・EXシアター六本木で公演を行う。

 「トーキングブルース」は、88年の東京・原宿クエストホール公演を皮切りに03年まで毎年開催された。毎回テーマは異なるが、古舘は16年間一貫して、人々が抱える悲しみ、嘆き、苦しみを語りのみで浮き彫りにしてきた。チケットがなかなか入手できないほどの人気となり、10回からは東京だけでなく、地方公演や海外公演も行った。

 古舘は04年に始まった「報道ステーション」で報道キャスターという新たな分野に挑戦。それを機に「トーキングブルース」は“休演”となり、その最後のステージで古舘は「しゃべり手としてのタレント生命が続く限り、必ずいつの日か復活します」とファンに約束していた。

 今年は「報道ステーション」の10周年、芸能プロダクション「古舘プロジェクト」の30周年で、自身も12月で60歳を迎える。その節目の年に、「トーキングブルース」を一夜限りで復活することになった。古舘は「実は私、おしゃべりだったんです。ひと晩だけ時間を気にせず、放送コードを守らず、しゃべります。もしかしたら体力が続かなくて、途中でぶっ倒れちゃうんじゃないか」と、ジョーク交じりに意欲をのぞかせた。

 そして、報道キャスターのイメージが定着した現状も踏まえ、「イメージを壊して、自分を断罪したい。お客さんには悪いけど、2時間以上付き合ってほしい」と力を込めた。“古舘節”が久しぶりにさく裂しそうだ。詳しくはhttp://talkingblues.jpまで。