俳優哀川翔(53)芸能生活30周年記念映画「Zアイランド(仮題)」(来年公開)の新潟・佐渡島ロケが、このほど行われた。元武闘派ヤクザ役の哀川が仲間や家族を守るために、謎の奇病がはやる島で因縁のあるヤクザたちを相手に大立ち回りを見せる涙あり笑いありのアクション劇。品川ヒロシ監督(42)の4作目で、哀川は「品川さんの前作『サンブンノイチ』に出演したときにキラッと光るものがあったので、お願いした」と明かした。

 派手な立ち回りもあるが、「40代後半になったときに組長役が来て、『それが俺へのニーズなんだ。ヤバイ』と思って体を鍛え直した。大変だけど、楽しく見えればOK」と前向きで、「本当は佐渡島まで来たから、釣りをしたいんだけどね」と笑った。

 哀川の元妻を鈴木砂羽(41)、弟分を鶴見辰吾(49)が演じる。哀川と20年ぶりの共演の鈴木は「初主演の映画『愛の新世界』でご一緒して、よく飲みに連れて行ってもらった。なんかホッとしますね」。鶴見は「いつでも哀川さんは変わらない、楽しくお祭り」。品川監督は「(哀川に)15年くらい前、仕事のない時に世話になった。そんな恩人に指示するのはおこがましいんだけど、思い切ってやらせてもらってます」と笑顔を見せた。【小谷野俊哉】