東京都の塩村文夏都議(38)は27日、次期衆院選に民進党から出馬すると表明した。広島市で民進党広島県連の記者会見に出席し「野党第1党から国に思いをぶつけるチャンスだ。全力で取り組みたい」と話した。選挙区は広島3区で、現職は自民党の河井克行首相補佐官。

 都議会を1期で離れることになる塩村氏は国政進出について「女性活躍や動物愛護について都政でやれることはやった。後は国での法改正が必要と思った」と述べた。広島県福山市出身の被爆2世という観点から「自民1強時代で全てが議論され尽くすことなく決まっている。広島県から平和施策について取り組みたい」と語った。小池知事の改革路線のさなかでの鞍替えについて「女性リーダーとして感銘を受けている。都において議会、行政改革が進んでいると実感したため国政に行ける」と述べた。

 塩村氏は14年、都議会の一般質問中、自民都議らから「早く結婚した方がいい」「子どもを産めないのか」などとセクハラやじを受け、涙した。過去には日本テレビ系「恋のから騒ぎ」に出演。前職は放送作家。