「都民ファーストの会」代表の小池百合子都知事は10日、東京都議選(23日告示、7月2日投開票)を前に、敵対する下村博文・自民党都連会長の地元、板橋区で街頭演説し、安倍政権や自民党を揺るがす学校法人「加計学園」問題に言及した。

 知事就任後、都の情報公開を進めた実績を挙げ、公文書管理の重要性を訴える中で、「今、国会の方でも、書類があるのないの、いや怪文書だと。ここにきてようやく、再調査をしますと言ってみたり」と、後手に回った政府の対応をチクリ。下村氏が文教族であることも踏まえ「都連会長は文科行政に最も詳しい人だ。教育行政はどうあるべきか、このこともまず情報公開から始めなければいけない」と、当てこすった。

 さらに「事務次官まで務めた人(前川喜平氏)が顔をさらして伝えている。そのためにはいかに公文書を管理するか(が重要)で、東京大改革の土台。その土台の都議会を変えなくてはならない」と訴えた。