2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の室伏広治スポーツ局長は22日、マラソン競技を新国立競技場を発着とし、来年2月に行われる「東京マラソン」のコースを基本とする方針を発表した。正式には「東京マラソン」を世界陸連が視察し、同3月に承認を得て正式に決まる。

 「東京マラソン」は都庁をスタート地点とし東京タワー、銀座、雷門、富岡八幡宮などの名所を通り、皇居・JR東京駅前をゴールとするコース。20年大会時は新国立を発着点とする。室伏氏は同コースを基本とした理由について「過去の経験があることから、国内の利害関係者と調整しやすい。バランス良く日本、東京の象徴になるところを通っている」などと語った。

 世界陸連からは新国立を発着とした場合、約6万人の会場を埋めることができるかとの懸念が出たという。そのため、選手がロードに出ている時間に競技場内をどう盛り上げるかが課題とし「選手応援ができるとか、催し物をするとか、考えていきたい」と話した。