希望の党の小池百合子代表を国政側から補佐する共同代表に、民進党出身で当選4回の玉木雄一郎衆院議員(48)が浮上していることが26日、分かった。

 玉木氏はこの日午後、共同代表の人選を進める大島敦・前民進党幹事長と都内で面会。共同代表就任の打診を含め、人事案を提示されたとみられる。玉木氏は面会後、「全員が力を合わせるべきだ。私も果たすべき役割をしっかり果たしたい」と前向きに述べた。

 玉木氏は、財務省キャリア官僚を経て、09年初当選。若手の論客で、安倍晋三首相とも論戦した。16年の党代表選に出馬し、蓮舫氏に敗れて最下位に終わったが、「自分は党を明るくできる自信がある。GNN(義理・人情・浪花節)を高めたい」と、党のイメージチェンジが必要と主張。学生時代は陸上の選手で、専門は10種競技だった。

 民進党では幹事長代理を務めたが、ほかに主要役職の経験はなくフレッシュさへの期待がある半面、経験不足への不安も残る。共同代表の人事は、きょう27日の両院議員総会で決まるが、来月1日に特別国会が迫る中、当面は暫定措置となる。暫定の共同代表には大島氏の名前が挙がっており、玉木氏は年内にも予定される代表選に出馬を求める声が強い。【中山知子】