神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、事件に巻き込まれた可能性がある神奈川県内の男性(20)は、8月29日から行方が分からなくなった。捜査本部は、最初に殺害されたとみられる神奈川県の女性(21)の交際相手だったとみて、身元の確認を急いでいる。白石容疑者は、男性から女性の安否を尋ねられ、殺害がばれるのを恐れ、自宅に招いて男性も殺害したとの供述をしている。

 男性はバンド活動を行っておりベースを担当していた。地元神奈川や首都圏だけでなく関西などの地方でもライブを行うなど、精力的に活動していた。あるバンド仲間は「全然普通の子ですよ。悩みや、何か問題を抱えている様子は感じられなかった」と、事件に巻き込まれた可能性があることに首をかしげた。

 バンドメンバーはSNS上に、9月上旬から捜索依頼の書き込みを続けてきた。携帯端末の情報が最後に確認できたのは同県海老名市内で、警察にも捜索願を出した。事件現場の最寄り駅である小田急線相武台前駅から海老名駅まではわずか2駅と近い。一方で男性の神奈川県内の地元から、海老名や事件現場は約40キロ離れている。

 音楽関係者によると、交際相手の女性も男性のライブに足を運んでいたという。しかし、事件との関連性について「分からない」と話し、「取材、報道がされるたび、本当なのかと不安になるが、まだ分からない。本当に間違いであってほしい」と無事を願った。【三須一紀】