東京・上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン(香香、雌)」の一般公開を翌日に控え、同園では18日、公開を祝う会が開かれた。

 式典には、東京都の小池百合子知事や台東区立忍岡(しのぶがおか)小学校の生徒30人らが参加。一足早くシャンシャンに対面した。シャンシャンは木登りをするなど活発に動き回っていたといい、小池氏は「一言でかわいい。とても元気な姿を見せてくれた」。忍岡小5年の高野瑠衣さん(10)は「小さくてとてもかわいい。(母親の)シンシンが移動したら、シャンシャンも追いかけて、仲が良さそうだった。またみんなで見に行きたいです」と笑顔だった。

 日本パンダ保護協会会長で、3月まで同園長だった土居利光さん(66)も、シャンシャンに初対面。元気に動き回る姿を見て「もう安心ですね。早くみなさんに見てもらいたい」と話した。今後については「まずはシンシンと仲良く過ごして、その後はいい相手を見つけてお母さんになってもらえれば」と願った。

 関係者らへの公開が終わり、午前11時ごろからは報道陣向けの公開に。正午前には母子そろって眠ってしまったが、かわいい寝顔を観覧通路側に向ける“ファンサービス”も見せてくれた。

 公開前の式典では、汪婉(おう・えん)駐日中国大使夫人から福田豊園長に、記念品として「シャンシャンの銅像」が贈られた。福田氏は「上野では29年ぶりの赤ちゃんパンダ公開。順調に成長してくれて本当に良かった。日中の交流を深める意味でも喜ばしい」と語った。

 シャンシャンの観覧は、来年1月末までは、開園日の午前9時45分から午後0時15分まで2時間半限定で行われる。1日あたり、抽せんで選ばれた400組、最大2000人に公開される。