第196通常国会が22日、召集された。発言力に注目が集まる自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)は、報道陣のぶら下がり取材に応じ、今国会中に前進を目指す、持論の「国会改革」や、昨今不祥事が相次ぐ日本相撲協会への疑問など、通常国会初日から、さまざまなテーマについて語った。主な発言は次の通り。

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 進次郎氏 雪で始まる国会。何が起きるか分からないという、緊張感を持って臨めと、お天道様から言われているような気がするので、緊張感をもって臨みたい。2018年は、平成の時代でフルの通常国会としては最後(注・19年は天皇陛下が退位され、元号が変わる)。その重責を感じながら臨んでいきたい。

 -どういうテーマで臨むか

 進次郎氏 (本会議で)総理と外相の演説を聴いて、あらためて今の時代、日本の国際化の中での取り組みや世界の中での日本のあり方。激変する時代に大きく問われているのは、そのテーマではないかと強く感じる。一方で、そんな時代に対応できる国会のあり方が、今あるかというと、危機感を持っている。大きな問題がある。このままでは、日本が世界の中でやるべき仕事を遂行できる国会にできないと、強い思いがある。「『国会改革』国会」にできるよう、さまざまな発信や努力をしたい。

 特に総理、外相、防衛相は、こんなに国会に張り付く必要はないと思う。世界の中での日本にとって、必要な外交努力をすること以上に、質問はなくても国会に長時間座っていることを、本当に国民の皆さんは求めているのか。聴いてみたら、答えは明らかだと思う。

 野党の皆さんにも聴いてみたい。もし、枝野さんや玉木さんが総理になったら、いまの安倍総理のように国会に縛られたいですかと。質問がなくても1日7時間、ずっと座っていたいですかと。本来は、自民党が野党時代に課題解決に向けて努力すべきだったが、今の野党が本気で政権交代を狙うなら、総理や外相の国会出席の負担を軽くすることに、反対する理由はないと思う。政権交代可能な2大政党が日本に本当に必要というなら、政権交代の意思があるか、リトマス試験紙になるのではないか。激変する国会情勢の中、首相や外相がやるべき仕事を遂行できる国会のあり方に近づけたい。(2に続く)