厚労省による統計不正をめぐる与野党対立は28日、大きなヤマ場を迎えた。与党は19年度予算案を、3月1日に衆院予算委員会と本会議で可決し、衆院を通過させる構え。

一方、野党は統計不正で厚労省の組織的隠蔽(いんぺい)を否定した特別監察委員会の追加報告書や、審議の不十分さを理由に「採決できる状況ではない」と反発。野田聖子予算委員長の解任決議案や、根本匠厚生労働相の不信任決議案などの提出を視野に徹底抗戦の構えだが、憲法の規定で予算が年度内に自然成立する期限が2日に迫り、与党側は職権で予算委と本会議をセット、“強行採決”に踏み切る。