大阪府吹田市の千里山交番で古瀬鈴之佑巡査(26)が刃物で刺され拳銃が奪われた事件で、吹田署捜査本部は17日、強盗殺人未遂容疑で、住所不定、職業不詳の飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕した。同日早朝、大阪府箕面市の山中で発見し確保した。逮捕時の生々しい様子を近所に住む男性(83)が語った。

男性は日課の犬の散歩のために山道に入ろうとすると、警察官に止められた。午前6時40分ごろ、「7、8人の警察官に囲まれた男が山の中から連行されてきた。頭には三角の頭巾のような帽子をかぶせられ、表情は見えなかった。下は黒っぽいズボンだった」と証言した。2人の警察官が両手に計4枚のジュラルミンの盾を持っていたという。

男は暴れる様子はなかった。約10分間、捜査車両に乗せられていたという。男性は捜査員に「あの事件ですか」と尋ねると、「そうです」と応じた。

別の捜査員は「山道の途中で捕まえた。北千里まで来ていたので、山を捜索していた」と話したという。