元コンサドーレ札幌FWで「A-bank北海道」の曽田雄志代表理事(41)が6日、アスリートの人脈を生かした被災地支援活動を迅速に行うための構想について話した。

昨年の震災発生後、交流のある日本ハム田中賢、鹿島DF西(現神戸)らにサイン入り用具などを提供してもらい、クラウドファウンディングを実施。昨年11月、約230万円の資金を集め、日本ハムや札幌の選手に呼びかけ、被災地厚真町の小学生約100人を集め交流イベントを行った。「明らかに子どもたちの目に輝きが戻った。ただ、震災から2カ月後の実施。緊急時に早く動ける方法がないか考えていた」と言う。

「震災だけでなく、子どもやペットの問題など、アスリートの関心事をデータ化しておけば、どの地域で、どんな社会問題が起きたかによって、メンバーを迅速に集められるのでは」。東日本大震災、北海道胆振東部地震での支援活動で、野球、陸上、バレーボールなど競技の枠を超えたつながりが拡大した。「各競技、地域ごとの賛同者は、ある程度集められる」。現在は紡いだ人脈を整理し、迅速な支援活動に動く仕組みを構築しているところだ。

物資の提供だけでなく、知名度があるアスリートが被災後の不安な時間を一緒に過ごすことも、被災者の心を癒やす力になる。「やろうとしても、お金や距離の問題でできないこともある。そういう思いを僕らの活動に委ねてもらえば、代行することもできる」。現役時代の応援に恩返しするための行動を、常に考え続けている。【永野高輔】