樹齢推定2000年。この間、どれだけ戦争や自然災害があっただろう、どれだけ疫病がまん延しただろう。

長い時間を乗り越えてきた山梨県実相寺の山高神代桜。日本3大桜のひとつにも数えられる幹は、もはや原形をとどめず、無数の支え木、ワイヤ、ロープによって立ち続けている。それでも上へ上へと枝を伸ばし何年もの間、見事な花を咲かせ続けてきた。この桜とともに過ごしてきた松永直樹住職は「(桜に)手を合わせたら病気にかからなかったとお礼にいらっしゃる方もいるんですよ」と笑顔を見せる。コロナ禍はきっと乗り越えられる、力強い桜からそんな勇気をもらった。

<撮影データ>4月2日午前11時39分 キヤノン「EOS-1DX」 24-70ミリズーム(焦点距離24ミリ) ISO感度100 シャッタースピード250分の1 絞り9