安倍晋三首相は21日夜、官邸で記者の取材に応じ、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言を近畿3府県で解除することを報告した後、東京高検の黒川弘務検事長の辞表提出に言及したが、時間は約7分だった。

コロナ対応に関する発表時には、これまできちんと記者会見を開いてきたが、この日は「ぶら下がり」と呼ばれる、立ったまま記者の質問を受けるスタイル。黒川氏の問題についての質疑は、3分弱だった。

会見後には政府対策本部会合が控えており、首相は取材対応を終えると、その場を立ち去った。いつものように会見を開かなかったことについて、野党からは「黒川氏のことで突っ込まれることを避けたのではないか」との見方が出ている。