大阪市を廃止して4特別区を新設する「大阪都構想」の賛否を問う2度目の住民投票(11月1日投開票)が12日、告示された。

れいわ新選組の山本太郎代表(45)は大阪・ミナミの繁華街、道頓堀で「あかん!都構想」と題してゲリラ街宣。道頓堀の戎橋脇にある江崎グリコのランナー看板をバックに「都構想のメリットとデメリットの内容を多くの人がシェアできていない。デメリットの部分を伝えられていない」と呼び掛けた。

山本氏は、大阪・難波の金融道「ミナミの帝王」で主人公萬田銀次郎の舎弟、新庄公平役で出演していた。山本は「萬田さんなら『大阪市を4分割するんはアカン!』と言うはずですわ」と訴えた。

さらにデメリットとして「政令指定都市の大阪市から格下の特別区にどうして応じるのか? ありえない。横綱が小結になるって言いますか? 政令指定都市は自治区にとってはあこがれですわ。財源も権限もある政令指定都市をわざわざなくして、4特別区に格下げするなんてムチャクチャな話です。損をするのはだれか。大阪市民なんです」と訴えた。11月1日の投開票まで大阪市内でゲリラ街宣を行う予定。

大阪都構想は、菅義偉首相に近いとされる松井一郎大阪市長が代表を務める大阪維新の会の看板政策。山本氏は、れいわ新選組の代表として「国政で菅さんがやろうとしいることは、維新と親和性がある。完全に弱肉強食の世界に戻っていく。どちらかと言うと小泉政権よりも深い闇がやってくる可能性を懸念している。大阪という土地がショーケースみたいな形にされていくのは止めなければいけないという気持ちがある」と強調した。