橋本聖子五輪相(56)が15日、閣議後会見で、政府が東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けた国際大会や強化合宿に参加する外国の選手や関係者の入国を認めるスポーツの特例措置の一時停止について「ビジネストラックを停止している関係もあり、アスリートトラックも停止していかないといけないという状況にもなる」と理解を求めた。

橋本氏はさらに「国民の命を守り抜くことを最優先に、あらゆるリスクを予防的に取り除くため、水際対策を一層強化していきたい」とし、一時停止解除の時期については「国内外の感染症状況を踏まえながら、対応に努めていきたい」と話した。

また、共同通信の世論調査で東京五輪・パラリンピックの今夏開催を求める人の割合は14・1%にとどまり、昨年12月の前回調査からほぼ半減。延期や中止を望む人の割合が80%近くに上っている。

橋本氏は「さまざまなご意見があると承知している。現在の国内外の新型コロナウイルス感染状況を踏まえて、夏に開催できるのかといった不安がこういった数字にあらわれているのではないかと思う」と分析。「必要な対策を確実に実施していく。引き続き、安全、安全な環境を確保することを最優先として、大会に向けて着実に準備を進めることにより、夏開催が可能であるとの思いを強くしていただけるよう各所と緊密に連携を取り、取り組んでいきたい」と話した。