自民党の松本純衆院議員、田野瀬太道文部科学副大臣、大塚高司国会対策副委員長が1日、離党届を提出した。

3氏は緊急事態宣言下の1月18日、東京・銀座のクラブで深夜に飲食した上、松本氏が虚偽説明するなどの責任を取った。公明党の遠山清彦衆院議員は同日、東京・銀座のクラブを深夜に訪れるなどした責任を取って辞職願を提出し、辞職を許可された。政府与党は激震に見舞われている。

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緊急事態宣言下、深夜の銀座クラブ飲食問題が、急速に求心力を失いつつある菅政権をさらに追い詰める。自民党の二階俊博幹事長は1日午後、党本部に松本、田野瀬、大塚の3氏を呼び、離党勧告を言い渡した。これを受け入れた3氏は離党届を提出し、直後に記者会見に臨んだ。

松本氏は1月18日の深夜にイタリア料理店とクラブ2軒を訪れる「はしご酒」が発覚。先月29日、国対委員長代理を辞任し、「陳情をうけるために1人で行った」と説明していた。ところが、3軒目のクラブには大塚、田野瀬氏も同席しており、これまでの説明が虚偽だったことが判明した。松本氏は「1軒目は5人、2軒目は私1人。3軒目は私が2人を誘った」と説明。大塚氏は「私たち2人をかばっていただいて、心苦しい思いだった」と釈明した。松本氏はクラブでの飲食は「陳情だった」とする主張だけは変えなかった。

公明党の遠山清彦衆院議員は午前に会見し、松本氏らと同様に1月22日深夜に東京・銀座のクラブを訪れていた責任を取って、議員辞職を表明した。自民党の3人は辞職ではなく離党で違いがあるが、松本氏は「地元の後援者と次に向けて、どうするか相談したい」と述べるにとどめ、3人とも議員辞職や、次期衆院総選挙への出馬の是非については言及を避けた。

自公間で対応の違いが浮き彫りになった形だが、二階幹事長は本会議後の会見で、議員辞職について「わが党は、わが党独自の判断。本人がどう対処するか、本人のお考えです」と3氏の判断に委ねる姿勢を示した。公明党の動きに自民党がやむなく呼応したイメージはぬぐえず、コロナ対策同様に後手に回った。

菅義偉首相は1日、3議員について「国民に無理をお願いする中、政治家は襟を正さなければならない。国民におわびしたい」と陳謝した。田野瀬氏を文科副大臣から更迭した理由については「緊急事態宣言下の中で、深夜まで会食し、今日まで明らかにしなかった」と述べた。菅氏は2日に、野党の要求に応じる形で緊急事態宣言の延長についてだけでなく、クラブ問題についても、国会で説明せざるを得ない状況に追い込まれた。【大上悟】