島根県の丸山達也知事が聖火リレーの中止検討を表明したことを受け、聖火ランナーが17日、複雑な胸の内を明かした。
5月15日に盲導犬ボイスと走る岩谷久美子さん(68)は「最初このことを聞いてとてもビックリしました」と驚きが先行。一方で「コロナ対策で頑張っている知事さんの気持ちも分かる」として「もし(聖火リレーを)やめるというなら従います」と話した。聖火ランナーに決定してからトーチを持つ練習は雨天ではないかぎり、ほぼ毎日走ってトレーニングしている。「小学生にも声を掛けられて、トーチで交友の輪が広がりました。走りたい気持ちは今も変わりません」と静かにつぶやいた。
隠岐の島からは村上龍二さん(68)が選ばれて5月16日午後に走ることになっている。毎日ジョギングは欠かしていない。1982年の島根国体では炬火(きょか)リレーで隠岐の島を快走した。「うーん、島根はコロナ被害が少ない県だから、丸山知事の気持ちも痛いほど分かる。でも、オリンピック(五輪)の聖火ランナーは一生に1度のことだろうから走りたいねぇ」と腕を組んだ。現在は非常勤講師として隠岐水産高で島の生活には必要な船の機関士を育てる授業を受け持っている。「応援してくれる人もいるしなぁ。難しい問題ですね」とポツリと絞り出した。【寺沢卓】

