小池百合子都知事(68)が27日、東京五輪に向けた都の新型コロナウイスルへの医療体制について丸川珠代五輪相(50)に「都の考えがまったく見えてこない」と強い口調で苦言を呈された件について、同日夕のぶらさがり会見で「明日(28日)の5者会議で詰めていく。それぞれが力を出していく」と返答し、予定通りにコロナ対策は進んでいることを強調した。

都内の大学の学長や総長らとのオンラインによる定例会議に出席する前に丸川氏の苦言に対して報道陣に無表情で短く「調べております」と返答して、同会議終了後に6分ほど予定時間に遅れてぶらさがり会見を開いたもの。

小池氏は言葉をひとつひとつ切りながら、落ち着いた口調で「今、(東京五輪大会の)プレイブック(案内書)をつくるにおいて、明日(28日)にその会議もあって、すでに実務的には詰めております」と答えた。報道陣から続く質問を封じるように「そして、都の役割の部分と組織委員会の方でそれぞれ決めておりますので、よく聞いていただきたいと思います」と言い切った。

発言を終えていたが、一拍入れてから「これは連携しながらやっていることではありますので、コミュニケーションしっかりとっていく必要があろうかと思います。明日(28日)いずれにいたしましても、5者会議でそういったことも詰めながら安全安心の大会にすべくそれぞれが力を出していくことだと思います」と話した。【寺沢卓】