国会議事堂の衆議院2階にある女性用トイレで盗撮事案があり、警備が強化されていることが27日、分かった。衆院警務部や国会関係者に配布された文書などによると、4月23日午後5時47分ごろ、議事堂内、衆院2階の女性用トイレで、女性職員が使用中に、何者かに盗撮された。

女性が、個室の上から撮影されていることに気付き、盗撮していたとみられる人物は現場から逃げ、捕まっていないという。衆院の警務部は被害者がほかにいるのかや、その他の詳しい経緯については、明らかにしていない。女性が被害に遭ったトイレは、衆院本会議場の最寄りトイレの1つで、衆院議員らも使用している。

盗撮事案の発生を受け、衆院では、女性衛視によるトイレ内の点検など、警備を強化。また情報を共有した参議院でも、巡視を強化している。ある国会関係者は「国会の施設内で盗撮など聞いたことがない」と話していた。