東京五輪聖火リレーは4日、茨城県に入り、鹿嶋市ではサッカー競技会場のカシマスタジアムで、サッカー界の「神様」ジーコ氏(68=鹿島テクニカルディレクター)が走った。

ジーコ像脇にゴールし「前回の母国リオで開催された五輪では携わることが出来なかったので、東京五輪でアスリートとしての最後の仕事が完結された。心の傷が癒やされた気持ちで、日本国民の皆様に感謝です」。ブラジル代表でのW杯3度出場だけでなく、91年に来日して93年開幕のJリーグの基盤も形成。02年には日本代表監督に就任し、06年W杯ドイツ大会も指揮した功労者が開催都市を盛り上げた。

◆4日の聖火リレー 茨城県1日目は、「日本3大名園」偕楽園がある水戸市、「日本3大名瀑(めいばく)」袋田の滝が優雅な大子町や、歩行者専用としては国内最大級の竜神大吊橋を誇る常陸太田市などを、タレント研ナオコ、女優白石美帆、元プロ野球選手の大久保博元氏らが聖火をつないだ。2日目は、霞ケ浦や牛久大仏などを巡り、宇宙飛行士の毛利衛氏、野口聡一氏や、体操で五輪の金メダルを8個獲得した加藤沢男氏らが登場する。