国際政治学者・舛添要一氏 プーチン大統領にとって五輪は、誰が活躍するかなどは頭になく、軍事行動のカムフラージュとしてうまく利用しています。
今回のウクライナ侵攻は、08年の南オセチア紛争(ロシア・グルジア戦争)と構図が似ています。08年北京五輪の開会式の8月8日、プーチン氏は北京にいましたが、ロシアはグルジア(現ジョージア)を攻めました。世界が五輪で気を取られている間に、裏で準備を進めていたのです。
14年のクリミア併合は、ソチ五輪の時です。パラリンピックまで終えた2日後、3月18日に併合しました。まさか、自分の国で五輪を開いている時に、住民投票などの併合の準備を進めているなんて、誰も思わないじゃないですか。私は当時都知事でソチ五輪に出席して、プーチン氏と目と鼻の先にいながら、全く気が付きませんでした。
中国の習近平国家主席は、今年の北京五輪は閉会式を開いた段階で大成功だと思っています。ロシアの今回の侵攻は、習近平氏のメンツをつぶさないために、五輪が終わった後に行っています。

