ヘンリー王子(37)の妻メーガン妃(40)が26日、児童19人と教員2人が亡くなった米テキサス州南部ユバルディの小学校で起きた銃乱射事件の現場をサプライズ訪問した。夫妻が設立した財団アーチウェルの広報が、米USAトゥデイ紙に「自身も母親であるメーガンは、この困難な時期に訪問し、哀悼の意とテキサスコミュニティーへの支援をささげることが重要である」とコメントし、訪問を認めている。

白いTシャツにジーンズ、野球帽とラフな姿のメーガン妃が、犠牲者を追悼するために地元の裁判所前に設置された記念碑に白いバラの花束を供えて祈りをささげる姿を複数のメディアが伝えている。メーガン妃は、犠牲となった10歳のウジア・ガルシアくんの名前が描かれた十字架に花束を供えたあと、他の犠牲者の十字架も1つ1つ見て回ったという。容疑者は地元の高校に通う18歳の少年で、駆け付けた警察官によって射殺されたが、夏休みを目前に控えた小学校で起きた事件は米国に大きな衝撃を与えている。

メーガン妃は、24日に実父トーマス・マークル氏(77)が脳卒中の疑いで倒れてカリフォルニア州サンディエゴ近郊の病院に緊急搬送されたことが報じられたばかりだが、確執が伝えられる実父の見舞いに訪れないことに批判の声があがっている中でのテキサス訪問となった。メーガン妃は来月2日から英ロンドンで行われるエリザベス女王の即位70周年を記念した祝賀イベントに出席するため、王室離脱後初となる帰国を予定している。

多くの幼い命が犠牲になった事件を受けてハリウッドセレブたちもSNSで追悼の意を示しているおり、テキサス州出身の俳優マシュー・マコノヒー(55)も「またしても銃乱射事件が起きてしまった。今度は私の地元であるテキサス州ユバルディだ」とインスタグラムにコメントを発表。「自由と引き換えに与えられた権利に対して責任を負わずにいることを悲劇的に再び証明した」と述べ、どうすれば銃による悲劇をなくせるのか、真の価値は何か、今こそ全てのアメリカ人が自問自答すべきだと訴えた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)