藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が初防衛を目指して国民栄誉賞棋士・羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局が9日午前9時、東京都立川市「SORANO HOTEL」で羽生の先手で始まった。

角換わり腰掛け銀からお互いに駒組みして午前中は57手進んだ対局は、午後になって仕掛けた羽生に対し、藤井が受ける展開になっている。

午後3時には2回目のおやつが出された。藤井は、羽生が午前中に頼んだ「立川産 金胡麻とおからを使用した紅玉のタルトタタン 伊藤養鶏場“たまごころ”のソース」と、「アイスアールグレイ」、羽生は「自家製あんこと京都一保堂の抹茶を使ったバスクチーズケーキ 立川産軟白うどのチップを添えて」と「東京紅茶(温)」。うどは地元の特産で、8日に行われた前夜祭でも両者に記念品として贈呈されている。

持ち時間は各8時間の2日制。初日は午後6時の時点で手番を持っている側が「封じ手」を行い、終了。2日目に指し継がれる。