ビッグモーターの店舗前の街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、国土交通省が全国の地方整備局に、国道沿いにある店舗周辺の街路樹の状況などを調べるよう指示したことが27日、国交省関係者への取材で分かった。
東京都はこの日、都道に面する都内16店舗の付近で状況確認を開始。小池百合子知事は「どういう状況にあるか見ながら、土壌調査までするか決めたい」と話した。また愛知県の大村秀章知事は会見で、西尾市の店舗の県道沿いの街路樹が枯れ、倒木の危険があるとして19年ごろ県が伐採したと明かした。必要なら土壌成分の分析調査を検討する構えだ。
札幌市の2店舗前でも複数の街路樹が枯れ、市は北海道警に相談し土壌を分析する。大阪府と大阪市は計4カ所で土壌調査をする方針。枯れていた「東住吉店」前では、20年と21年に新たに植栽しようとしたが店舗側が反対したという。群馬県太田市の太田店前の土壌からは除草剤の成分が検出され、県が県警に被害届を提出している。