東京都の小池百合子知事は31日の定例会見で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に向けて都の62自治体中52自治体の首長が小池氏に出馬を要請したことをめぐり、要請に名を連ねた1人、日野市の大坪冬彦市長が「当初は応援の依頼だった」と発言したことへの受け止めを問われ、「私からの依頼はしていない」と述べ、市長の主張に反論した。

大坪氏は30日の記者会見で、「(小池氏サイドからの)応援依頼だったのがなぜか、(首長側の)『出馬要請』になってしまった。心外だ」などと発言。当初、小池氏側から支援要請だったものが、「首長による出馬要請」という形に変わったとの認識を示した。

また立憲民主党の鈴木烈都議(立川市)が28日のXに「私たちのところにも事前に情報が寄せられていたのですが、これはひどい。小池知事から、都内の市長会、区長会に小池知事宛の出馬要請文に名前を連ねるように、依頼があったそうです」「ある自治体の市長は、賛同しなかった場合の報復を恐れて、受け入れざるをえないと。まさに踏み絵です」と投稿していた。

小池氏は、首長サイドに出馬要請というニュアンスでの支援を依頼したのかと問われ「知事サイドという意味がよく分からないが、はっきり申し上げると私からの依頼はしておりません」と否定した。

その上で「23区の長の方々や多摩、島しょの(首長の)方々とはいつも意見を伺いながらしっかり連携して都政を進めてきた。そうした中で、有志のみなさま方から立候補の要請を頂いたものだと私は理解している」と主張した。

28日に小池氏に出馬要請文書を手渡した後、記者会見した調布市の長友貴樹市長らは「あくまで個人の自由意思」などと説明していた。