陸上選手として活躍し、22年参院選で初当選した日本維新の会の松野明美参院議員(56)は28日、参院予算委員会で質問に立ち、石破茂首相の地元、鳥取県で開かれたマラソン大会にかつて出場した経験などをまじえ、スポーツと地方創生のあり方について持論を訴えた。
松野氏は、持ち前の?早口マシンガントークで、地方創生や少子化対策などについて石破首相や関係閣僚に質問。その中で、今年の箱根駅伝で優勝した青山学院大が、公式試合で着るユニホームに、自身の地元の熊本県にある水上村のロゴをつけて走ったことに言及。「どこの村だと盛り上がり、水上村の(ホームページ)アクセスは、1日平均の120倍になった」と、関心が強まったことを明かし「人口が1933人、高齢化45%、コンビニはございませんが、なぜロゴをつけて走ったかというと、選手たちが合宿をする。水上村で強くなろうと、もっと練習して勝とうというところで、1年に2、3回合宿をするようになり、山間部ののどかな熊本県の水上村が非常に盛り上がっている」と述べた。
また「交付金が2倍になったと聞くが、交付金が2倍になっても、効果が2倍になるわけではない。自立をしてくれるように自治体に促すことも大事ではないかと思う」とした上で「水上村の広告効果は9億といわれる。いろんな角度から地方創生を進めてほしい」と、スポーツを通じた地方創生を訴えた。
松野氏の指摘に、石破首相は「スポーツを使って町をどうやってにぎやかにするかということは、あちこちで考えていただいている」とした上で「委員が議員になられる前に、鳥取県にマラソンに走りに来ていただいた。ゲストランナーということで、山ほど人が来まして、私もサインなんかもらったりした覚えがありますが」と、まさかの思い出を告白。「スポーツの中核は根性もあるが、楽しさがあって人が来る。地方創生交付金が倍になって、それがどうしたという方もいる。効果が倍になるわけではないが、こんな使い方もあるじゃない、ということを全国の人がどれだけ知るかということ。こんな使い方があるよねということをもっと知っていただくよう、さらに努力したい」と応じた。
松野氏は「約20年ほど前、鳥取にゲストランナーで寄せていただきました。総理も来ていらっしゃいましたね。長いあいさつをして、すぐに、走らずに戻られましたよね」「さーっと戻られた。早かったですねえ」と、石破首相が当時、マラソンを走らなかったことを明かすと、笑いが起きるひと幕も。「けして大きくないマラソン大会でしたが手づくりで、沿道の方から『明美ちゃん、頑張ってねー』と。20年前ですが一生忘れません。それが地方創生の1つかなと思います」とも振り返った。
さらに「もう1回、鳥取県にマラソン大会に行きたいと思います。ぜひ、ゲストランナーで呼んでください」と、異例の”おねだり”をするひと幕もあり、石破首相は苦笑いしながら聞いていた。
松野氏は1988年ソウルオリンピック(五輪)の女子1万メートル日本代表で、マラソン選手としても活躍した。

