兵庫県の斎藤元彦知事(47)が1日、神戸市中央区の県公館で県庁の新規採用職員311人に訓示を述べた。

斎藤氏は「これからみなさんと一緒に仕事をできることを本当に楽しみにしています」と話し、「私が目指すのは躍動する兵庫です」と言葉に力を込めた。

「だれも取り残さず、県民のニーズをきめ細かく拾い上げて、寄り添っていく。そのためにも、若い視点を大いに発揮していただきたい」と期待を口にした。

地域活性化、発展のために「現場の実情を自らの目や足で把握して、柔軟なアイデア、施策を展開してほしい」と述べた。

「安心して存分に力を発揮できるよう、私自身、幹部職員をはじめ、風通しのよい職場づくりに向けて県庁生活を支えたい」とバックアップを誓った。

最後に自らの経験として「私も公務員生活を20年ほどした。研修期間は楽しいときもあるが、実際に職場に配属されると、厳しい、たいへんな仕事です。最初はまずは3日、つぎは1週間、つぎは1カ月、つぎは3カ月、そして1年。少しずつ仕事に慣れながら、経験や知識を蓄えてほしい。みなさんの歩みを全力で支えていきたいと思う」と語った。

斎藤氏のパワハラ疑惑などを挙げた告発文書問題で、疑惑を検証するために設置された外部の弁護士らで構成される第三者委員会は調査報告書で、文書を公益通報と扱わず告発者を懲戒処分にしたのは「明らかに違法」と認定し、処分は無効だとした。また職員への叱責(しっせき)の多くをパワハラだと明確に認定した。

斎藤氏はパワハラについては謝罪する一方、告発文書については「これまで通り、告発文書は誹謗(ひぼう)中傷性が高いと考えている」と従来の主張を繰り返している。