4期務めた佐竹敬久氏(77)の退任に伴い、新人3人の戦いになった秋田県知事選は6日に投開票され、日本維新の会や自民党の一部が支援した無所属新人の元自民党県議、鈴木健太氏(49)が、初当選した。
自民党は保守分裂選挙となり、自主投票に。県政の刷新を訴えた鈴木氏と、立憲民主、公明、国民民主、共産、社民の各党県組織が相乗りで支持した前副知事の猿田和三氏(62)に、支持層が割れる形となった。
鈴木氏に敗れた猿田氏はかつて、東京6大学野球の慶大で主将を務めた経験がある。秋田高でも主将を務め、副知事就任時には大きな話題になった。産業労働部長などを経て、2021年4月から副知事を務めていた。知事選では佐竹県政を支えた行政経験や人脈をアピールしたが、当選した鈴木氏に8万3000票あまり離され、及ばなかった。投票率は59・59%で、前回を3・03ポイント上回った。
秋田では6日、秋田市長選も投開票されたが、こちらは立民が推薦した元秋田県議、沼谷純氏(52)が、公明党が推薦し自民、社民両党県支部の支援を受け、5選を目指した現職の穂積志氏(68)をやぶり、初当選した。4年前の前回の市長選と同じ顔合わせとなったが、秋田市長選で新人が現職をやぶったのは1971年以来、54年ぶり。投票率は60・39%で、前回を7・8ポイント上回った。
県知事選で支持体制がまとまらなかった自民党にとっては、今夏の参院選に向けて大きな不安を残す形となった。秋田は、自民党副総裁を務める菅義偉元首相の出身地でもある。

